2018年3月発売/四六判 768頁 ISBN 978-4-7759-4195-9 定 価 本体2,200円+税
著 者 ロバート・グリーン/ユースト・エルファーズ
“誘惑術”は絶大なパワーを持つ。このパワーを使って、クレオパトラはカエサルやアントニウスの心をとりこにした。人間なら誰しもが持つ「快楽への欲望」という弱点を巧みに突いて、望むものを手に入れるのである。誘惑術が効果を発揮するのは、異性関係だけではない。偉大な政治家たちは、大衆を誘惑することで、武力を行使せずに巨大な権力を手にしていった。
今日、相手を怒らせず、押しつけがましくならずに説得する能力が、社会生活のあらゆる領域で求められている。これも誘惑術の1つである。われわれは誘惑の世界にどっぷり浸かっているのだ。現代社会において、人を誘惑できる能力以上にパワーをもたらすものはない。選挙で票を得るにも、物を売るにも誘惑術が役に立つ。
本書は大きく2つに分かれている。第1部「誘惑者のキャラクター」では、誘惑者を9つのタイプ(セイレン、理想の恋人、ダンディ、ナチュラル、カリスマ、スターなど)に分けて解説し、それにアンチセデューサーの項を加えている。第2部「誘惑のプロセス」では、24項目の戦略を解説し、いかにして人々を魅了し、抵抗力を奪い、降伏へと誘導していくかを解説している。
誘惑のパワーを手に入れるのに、性格を変える必要はないし、ルックスを変える必要もない。誘惑は心理的ゲームであり、誰でもこのゲームの達人になることができる。必要なのは世の中の見方を変える―誘惑者の目をとおして見る―ことだけである。 本書は『権力に翻弄されないための48の法則』同様、歴史上最大の武器かつ究極のパワーである誘惑術を手にするために、必要不可欠な入門書である。本書の教えを実行して、誘惑の達人たちの歩んだ道をたどっていこう。
本書で解説するアイデアや戦略は、歴史上もっとも成功を収めた誘惑者たちの回想録(カサノヴァ、エロール・フリン、ナタリー・バーネイ、マリリン・モンロー)や伝記(クレオパトラ、ジョセフィーヌ・ボナパルト、ジョン・F・ケネディ、デューク・ウェリントン)、さらには誘惑の手引書、文学作品等に基づいている。
第2段階 道に迷わせろ―喜びと戸惑いを生み出す 9 ハラハラさせよ―次はどうなる? 10 言葉の魔力を使い、戸惑いの種を蒔け 11 ディテールに気を配れ 12 〝詩的な存在〟になれ 13 戦略的に〝弱さ〟や〝傷つきやすさ〟を見せて、武装解除させよ 14 願望と現実とを混同させよ―完璧なイリュージョン 15 ターゲットを孤立させよ
第3段階 断崖絶壁―過激な手段で効果を深めよ 16 自分の価値を証明せよ 17 退行を引き起こせ 18 限界を超え、タブーを冒すように焚き付けろ 19 スピリチュアルな魅力で誘い込め 20 喜びに痛みを調合して与えよ
第4段階 近づいて、とどめを刺す 21 熟して落ちるのを待て―追う者から追われる者へ 22 肉体的な魅力で誘い込め 23 〝大胆な一手〟を習得せよ 24 余波に注意せよ
付録A 誘惑に適した環境、時間 付録B ソフト・セダクション―誘惑術で大衆に売り込む方法 参考文献一覧
原書
ユースト・エルファーズ(Joost Elffers) オランダ生まれ、ニューヨーク在住のメディア・プロデューサー。書籍を中心に独創的なアイデアで様々な企画を仕掛ける。 ベストセラーとなった『誕生日事典』(角川書店)や、『権力に翻弄されないための48の法則』(パンローリング)のプロデューサーとして知られる。 “Do You Love Me?”など、児童書の著作もある。
原著『The Art of Seduction』
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