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相場読本シリーズ Vol.10

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『生き残りのディーリング 決定版』
――投資で生活したい人への100のアドバイス

定価 2,940円 (本体 2.800円+税5%) /ISBN4-939103-32-3
2000年1月24日発売

■目次
■読者のご意見・ご感想
■オススメの一冊

立ち読みページ PDF 100KB> | 本書は『実践 生き残りのディーリング』に改訂されました。


著者プロフィール

矢口 新 (やぐち・あらた)
一九五四年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒業。アストリー&ピアス(東京)。野村證券(東京、ニューヨーク)。グリニッジ・キャピタル・マーケッツ(米国コネチカット州)。ソロモン・ブラザーズ(東京)。スイス・ユニオン銀行(東京)。ノムラ・バンク・インターナショナル(ロンドン)を経て、現在、執筆活動とともに、㈱イーデュケーション設立に参加。

これまでの著書に、『生き残りのディーリング』『円高を止める方法、活かす方法』(いずれも東洋経済新報社)、『矢口新の相場力アップドリル 為替編』『矢口新の相場力アップドリル 株式編』(パンローリング)がある。

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NEWS

2006年4月、科学普及出版社より『生き残りのディーリング』の中国語訳が出版されました!

中国版


あの名著『生き残りのディーリング』が決定版になって復活!

現役ディーラーの座右の書として、多くのディーリングルームに置かれている名著を全面的に見直しし、個人投資家にもわかりやすい工夫をほどこして、新版として登場! 投資・相場にかかわっている人は必携の書。

リスクとは避けるものではない。
うまく管理するものである。


資産運用やトレーディングが身近なものになってきた。年金の確定拠出型なども自己の年金資産を自分で運用する道を拓くものである。しかし、資産運用の経験がないどころか、為替、株式などの運用を行う現場である「相場」というものの実体を知らない人々にとっては、期待より不安の方が大きいのではないだろうか。

 それでは、資産の運用はプロに任せていればよいのか? 資産運用のプロとは、投資信託会社、ヘッジファンド、保険会社、銀行、証券会社などのこと。だが、過去何年間かの間に、いくつのこういったプロの会社が破綻したことだろう。これで、ほんとうに私たちの大事な預貯金や年金を預けていても大丈夫なのだろうか?

 何をしていてもリスクはある。資産運用のリスクが怖いからと、当事者であるリスクを避けることは、傍観者であるリスクを受け入れることである。同じ自動車に乗っていながら、運転席よりも助手席の方が安全だと思うようなものだ。自分のリスクは自分で取るべきである。リスクとは避けるものではなく、うまく管理するものなのだ。

 本書は、自分の資産は自分で運用することを勧めるものである。相場とは何か、価格変動の本質とは何か、リスクとは何か、などを詳しく説明し、それならばどのように対処すればよいかを述べている。これから相場を始めるという人たちはもちろん、プロのファンドマネージャーやディーラーも含めた、相場にかかわっているすべての人に必ず役立つはずである。

はじめに

資産運用やトレーディングという言葉が身近なものになってきました。言葉だけではなく、実際に自分でもできないものかと考えている方も増えているでしょう。アメリカでは一部で教育にも取り入られ、小学生ですら経済のファンダメンタルズと株価との関係を、模擬の売買を通じて学んでいると聞いています。また、もっぱら株式の売買で生計をたてる個人のデイトレーダーも増えてきているようです。
 わが国でも個人の外貨預金は着実に増加していますし、年金の確定拠出型などは、限定的とはいえ、自己の年金資産を自分で運用する道を拓くものです。
 しかし、資産運用の経験がないどころか、為替市場、株式市場、債券市場といった運用を行う現場である「相場」というものの実体を知らない人々にとっては、期待よりも不安の方が大きいのではないでしょうか。はた目に見ているだけでも、「円も株価も先日まで買われていたかと思ったら、もう売られている」というようにみえ、とてもめまぐるしくて理解しづらいことでしょう。

 では、自分の将来の年金資産の運用などはアマチュアが手を出さないで、資産運用のプロに任せていれば、それで安心できるのでしょうか?
 資産運用のプロとは、投資信託会社、投資顧問、ヘッジファンド、保険会社、銀行、そのほかの金融機関、証券会社などです。彼らは他人の資産を運用していますから、確かにプロには違いありません。しかし、本当に私たちの大事な預貯金や年金を預けていても大丈夫な人たちなのでしょうか? 過去何年間かの間に、いったいいくつのこういったプロの会社が破綻したことでしょう。

 私たちは自分の人生の当事者です。私たちの預貯金や保険はまさかの時の備えに必要なものですし、積み立てている年金は老後の私たちの生計をたてるのに必要です。ほかのだれのものでもありません。
 何をしていてもリスクはあるのです。資産運用のリスクが怖いからと、当事者であるリスクを避けることは、傍観者であるリスクを受け入れることです。同じ自動車に乗っていながら、運転席よりも助手席の方が安全と思うようなものです。 しかも資産運用の世界では、事故歴がたくさんあるドライバーでも、有名ならば他人の車をまだ運転していますし、当のドライバー自身がその車に乗っていないことも多いのです。
 自分のリスクは自分で取りましょう。リスクとは避けるものではなく、うまく管理するものなのです。


 本書は読者に、自分の車(資産)は自分で運転(運用)することを勧めるものです。そのために、相場とは何か、価格変動の本質とは何か、リスクとは何か、などを詳しく説明し、ならばどのように対処すればよいかを述べています。
 目次に目を通してみてください。第1章では金融の商品を問わず、「市場価格はなぜ動くのか」を説明しています。第2章では個人投資家やプロが、自分が扱っている「資金の性質とリスク」を理解することの重要さを述べています。第3章、第4章は「相場の張り方」を、実戦的に述べています。また第5章は「業者の側から見た相場」を述べていますから、個人投資家が相場の裏側を知る、よい機会かもしれません。
 このように本書は、何に着目し、どのように相場観を組み立てるかだけにとどまらず、ポジションを取ったあとで(売り買いを始めたあとで)、どのように対処すればよいのかを述べた本です。
 したがって、これから相場を始めるという人たちだけではなく、むしろプロのファンドマネージャーやディーラーも含めた、すでに相場にかかわっている方々に、より役立つことでしょう。

 ところで読者のなかには、本書のタイトルにある「生き残りのディーリング」の名前を、すでに目にした方もいるでしょう。この拙著は、出版から十年以上経ったいまも、現役ディーラーの方々の座右の書として、多くのディーリングルームに置かれていると聞いています。また、続編を望む声も著者の耳には入ってきています。
 本書の前身にあたる『生き残りのディーリング』は、相場のプロの方のみを対象に書きました。一般の方にとって、相場がいまほど身近ではなかったからです。いまは多くの人が相場を語る時代になりました。それどころかもはや相場は、だれにとっても避けては通れないものになってきています。
 したがって本書では、一般の方にも読んでいただけるように、なじみのないチャートなどを省き、脚注を多く入れました。脚注によって相場の専門用語も、その場で解決できます。専門用語を一般用語に書き換えることをあえてしなかったのは、いつかは覚えねばならないことだからです。リズムよく一回読み終えてから、脚注を含め、じっくり読み直すということもよいでしょう。
 また、一般向きにしたとはいえ、内容は前著よりもはるかに充実させました。相場はゴルフなどと違い、アマチュアだからといって、いささかのハンディももらえないからです。むしろプロのほうが有利な条件で戦えるのが相場です。

 私は相場を書物ではなく、実戦のなかで学びました。東京、ニューヨーク、ロンドンといった主要市場にて、債券や為替の運用、および機関投資家相手のセールス(為替、債券、株式)を二十年ほどやってきました。現場たたき上げだといえます。市場に育てられた私が、自分が得てきた経験や知識をより多くの人たちに伝えることは、市場に対する恩返しではないかと思っています。
 本書の出版にあたっては、パンローリングの後藤康徳氏、マイルストーンズの細田聖一氏、両氏の多大なるご協力を得ました。ここに感謝の意を表します。
 本書が、読者の資産リスク管理の、何らかのお役に立てることと信じています。

著者


読者様からのご感想

  • 本日、「生き残りのディーリング」を読み終えました。 ポジションの取り方とそのわけが具体的に書かれていたので、 自分がなぜ保有銘柄を持続することがつらくなってきたのかが、よくわかりました。 また、逆張りで信じた銘柄を、長期で持続することがとってもつらくなることがあります。ですが、長期で持続できる、励ましの一言のようにも思えました。今後も、楽しんでトレードができるように頑張ります。
    <ペンネームbB様 33歳 会社員>

  • 20年間にわたり自分の失敗がこの本でよく理解することができました。又、再度投資にチャレンジする希望がもてました。
    <男性 40代 自由業>

  • これまでに何冊も株の本を読んだが、この本でやっと、相場の実像がつかめたように思う。売買の実践に関しても、アドバイスは適切だと感じた。負けない投資をできそうだ。勝てるかどうかは、自分の腕しだいだろう。
    <男性 40代 自営業>


    掲載紙

    紀南新聞

    関連書


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