羽根英樹
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1993年からサヤ取りを始める。現在でもサヤ取りを主力にトレードする個人トレーダー。
サヤ取りの秘密を暴露しすぎと一部の投資家から怒られた話題の本『サヤ取り入門』のリニューアル版『
サヤ取り入門 [増補版] 』は、発売以来ベストヒットを続けている。そのほか、著書に『
マンガ サヤ取り入門の入門』、『
マンガ 商品先物取引入門の入門』(全てパンローリング)などがある。
着実に利益を積み重ねるそのトレード手法の解説を、パンレポート「サヤ取りの実践」に連載している。
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『羽根英樹のイベントドリブントレードブログ』
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寄り値と引け値の謎のアノマリー その1 11月04日
一般の投資家にはあまり話題になりませんが、寄りと引けの間にはかなり屈強なアノマリーが存在します。
個人でも一部のシステムトレーダーの界隈ではよく知られている事です。それは株価の傾向として、「寄り高、引け安」になりやすいという非常に単純なアノマリーです。パンローリングの書籍で「ローソク足パターンの傾向分析」というのがあります。この本はいわばデータ集で、過去の個別株の全ての日足データから、ローソク足のパターン。例えば、明けの明星とか三空たたき込みとかいういわゆる酒田五法をデータとして解析するというかなりマニアックなシステムトレーダー寄りの本です。今回はこのローソク足のパターンは問題にせず、それは別の機会にお話するとします。この本にアノマリーの事がかかれているわけではありませんが、全ての基礎データとして全銘柄の日足の平均データが載っていて、それをバブル期間(1983-1989年)、崩壊期間(1990-1992年)、もみ合い期間(1993-1999年)、暴落期間(2000-2002年)、暴騰期間(2003-2006年)、金融危機期間(2007-2009年)の各期間に分けてデータが載っています。驚くべき事に、全ての期間で日足は陰線になっているのです。それはバブル期間や暴騰期間であっても陰線です。当然これらの期間は全体として株価は上がっているのですが、日足でみると陰線を引いている。
ではどこで上げているのかといえば、オーバーナイトで上がっている。つまり寄り→引けで下げて、引け→寄りでは上がっているという傾向があるのです。これをオーバーナイトアノマリーと呼ぶ人もいます。この現象を利用することで長期間にわたって優位性のある売買が可能ですし実際にシステムトレードの一部として取り入れているトレーダーもいます。
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投資戦略フェア2024大阪 ご来場御礼 11月01日
投資戦略フェア2024大阪にお越しいただきましてありがとうございました。
朝イチ&TOBというマニアックな内容にもかかわらず、多くの人に受講いただきました。
以前よりTOBというイベントに興味を持っていただいている方が随分増えたように感じます。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
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買収のルール策定 TOBに大きな影響 01月08日
昨年8月に経済産業省から、「企業買収における行動指針」が発表されました。
これまでも、企業買収に関しては過去にも「公正なM&Aの在り方に関する指針」などで
触れていましたが、今回は買収防衛策に対してかなり深く突っ込んだ内容になっています。経済産業省で公開されていますのでTOBに興味にある方は一度目を通してみることをお勧めします。
https://www.meti.go.jp/press/2023/08/20230831003/20230831003.html
法律の専門雑誌、「ジュリスト」の最新号2024年1月号の特集が、企業買収に関する新たな規律――「企業買収における行動指針」の意義という記事です。これで先に述べた「企業買収における行動指針」を受けて法律の専門家の界隈から、どのように受け止められているかがわかります。
こちらも興味のある方は読んでいただきたいのですが、概ね、買収側やアクティビストに対して好意的で、今回の指針が、買収のルールとして定着することで、日本の資本の流動性が上がることを歓迎しているようです。
このような流れから、今後は安易に買収防衛策は策定されにくくなるし、買収=悪 のイメージ改善になるように思います。今後、同意なき買収「以前の言い方では敵対的買収」も増える可能性がありますし、TOB合戦も期待できるのではないかと思います。
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2024年 新年あけましておめでとうございます。 01月01日
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
今年は昨年にも増してTOB、MBOが増えそうです。
イベントドリブントレード、イベント投資の中でTOBのウエイトが増々高まっています。
東証のPBR1.0倍維持の要請、親子上場へのけん制、そして東証の各市場の上場維持要件。これらが複合してTOBへの動機づけとなります。
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