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塩坂洋一


ロビンスカップの日本版オンライン商品先物競技会にMystery Tigerのハンドルネームにて、第1回大会では297%の運用成績で4位、第2回大会では30%で8位、第3回大会では499,84%(半年で元本は六倍、同期間の日経平均はマイナス19.3%)の収益率で優勝するなど、素晴らしい運用成績を収めた真の実力者。株式先物・商品先物トレードの傍ら、業界紙への寄稿やラジオでもマーケットコメンテーターとして活躍。豊富な実践ノウハウを有しており、現在ではポピュラーとなったシーズナル分析、限月別アノマリー分析の先駆者として有名。日本テクニカルアナリスト協会検定会員。

『投機術・覚書』

泳ぎ方の一例

06月14日
さて、ゴム相場。。。
とある口座での泳ぎ方の一例である。

6/1日記
>私も戦略的に先限の買いポイントとなった上記26・27日に9月限を買ったが、
>先限が+4〜5円程度の利乗りに対し、+15円〜20円もの利乗りとなり、本日、
>悠々の利食いが出来ている。

9月限、5月26日・27日に285円00銭、285円80銭と買った。
そして、先限11月限は277円20銭抜けした277円50銭、279円40銭上抜けした
280円00銭を買った。

6/1日記に述べた通り、9月限は310円60銭と308円50銭の仕切、悠々で
+25円40銭、+22円50銭の利食い(手数料引+239,500)となった。
その後、急落した訳だが、この9月限における帳尻益があるので、実は
11月限277円50銭、280円00銭の買玉については、通常ならトレイリング
ストップを掛けるのであるが、この帳尻益を担保にして買玉維持していた。
思い出して欲しい。当初、最初の相場見通しは「265円60銭〜277円20銭」の
BOXであり、ストップポイントとしては、利食いのストップの他、当初の
BOX上限の277円20銭を下回ったとき、あるいはそこを見送っても、当初
設定BOX下限265円60銭を下回ったところでは、ロスカットすべきである。
しかし、この辺が裁量トレーダーの感性なのである。
当初設定BOXは5月17日安値250円90銭までの過程でいったんシナリオが
違っていたことを認識している。その上での基本線という考え方なのであり、
この下ブレが5月17日最安値250円90銭を切らなければ、少なくとも当初設定の
BOX相場には戻るという読みである。
であるから、6月7日の急落時にも258円50銭で買っている。
東京ゴム、0/11、建、1 、258.5、2010/06/07、15:23、1,292,500、
落、1、 274.7 2010/06/14、15:23 、1,373,500、81,000、720、36、80,244
本日(14日)その分は利食いしたが、鞘を見て買った9月限の帳尻利益があるから、
買いポジションを維持して、泳ぐことが出来たという訳だ。
本日の+80,000を加え、3枚で(+319,500)なら御の字である。
利食いのあとCB発動しているが、それはご愛嬌である。
さて、残玉2枚の値洗いは14日15時半現在で-49,000であるから、TOTAL
評価益は+270,500円であるが、ここからの泳ぎ方は、N日以内に当初想定の
BOXから上に離れたものの、反落の基点となった直近高値の288円60銭を
更新出来るか否かで対応を決めるのである。

PM16時10分記。
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どちらの値段が正しいのかを考えよ。

06月10日
さて、石油相場をみてみよう。
米国メキシコ湾岸原油流出事故等、本来なら石油価格高騰の要因となっていい訳だが、
他の要因が絡むとはいえ、相場はご覧の通りNY原油85ドルから70ドル以下へ下がり、
その後は70〜75ドルの上下、東京原油も52,000円から40,000円割れ、現在42,500円〜
43,000円というパッとしない値動きをしている。

鞘についてシンプルに纏めると、
NY原油、NY改質ガソリン、NYヒーティングオイルはいずれも順鞘。
これは原油流出事故要因が相場に反映しているとみればいい。
ここで、東京市場の石油相場、為替や季節等、その他要因を横において、値だけをみると
東京原油・東京灯油は順鞘、東京ガソリンは逆鞘。

さて、期近と期先、どちらに重きをおくかということ。

先日、鞘に注目してとったゴム相場の9月限買いのケースも、こういうシンプルな考え方で、
期近を重視しただけのことである。
仮のトレンドを設定する場合にも役立つ。
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そういえば・・・

06月09日
とっくにトロフィーの箱が届いていたが開けていなかった。
今日、開けてみたが8年前のものと全く同じであった。
日本での主宰者は変わったが、おおもとはロビンス社だから当たり前か。(笑)
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鞘出世で利が倍増

06月01日
5月13日の「さて・・・」で、ゴム相場のシナリオを書いておいたが、若干の
下振れがあったが、本シナリオに軌道復帰した。
もう一度、そこまでをお浚いしておくと、5月6日の本欄で「週足の節目は
277円20銭にある」と記し、大きな値幅調整は予測通りだったが、この節目が
破られたことを受け、節目を下に切ったということは、これを以って直ちに
上昇トレンド転換とはならずとも、変化の確率も以前より高くなったことを
念頭に入れなくてはならぬと、その後の対応しシナリオを提示した。

『それは3月・277円20銭以前の節目を見る。2月の265円60銭がすぐに見つかる
はずである。5月11日夜間(チャート上の5月12日安値)255円80銭はその節目をも
切っての戻りである。本当に強い上昇相場のトレンドならば、前述した5月6日の
本欄「週足の節目は277円20銭にある」を下回らない。
にもかかわらず、現時点では戻りを見せているとはいえ、その節目ともう一つ前の
節目を切ったのだから、相場の張り方に工夫が必要となるのだ。
さて、そのシナリオだが、細かい理由は省くとして、それでも大局、ここで
ゴムの上昇相場はまだ終わっていないという「仮説」をとったとする。』
『そうすると、この相場がどうなるか、、、その場合は、265円60銭〜277円20銭の
BOX内を上下してから、しかるべき条件を満たした後、上の節目277円20銭を抜けて、
抜けたらそれを下回らずに再上昇というパターンと見ておけばよいのである。
で、そのパターンから外れた場合、特に265円60銭を下回るようなことがある場合は
買いはパスすると決めておけば、大きな怪我をすることはない。
付随シナリオパターンが幾つかあるが、基本は上昇トレンド再開のときに買って
いけばよい。安いものは安い、高いものは高い、高くなるものは高くなっていく
ところを確認してから買う。単純だ。』

その後の相場はご覧の通り。
提示後に265円60銭をすぐに下切ったので、この間、買いは見送り。
その間に安値は250円90銭と深押ししたが、提示BOXを下回っているときは
買っていないので怪我はない。また、こういうときはその前の節目を確認して
おく。17日安値250円90銭前の安値は255円80銭。
そして17日以降の安値がこの255円80銭を下回らなくなったのが19日からである。
その後、21日の終値267円20銭でBOX内復帰を確認。
24日ザラバだが279円40銭でBOX上限突破後、BOX内277円の終値となる。
従って、翌日から277円20銭上抜け、あるいは直近高値279円40銭上抜けから買う。
『安いものは安い、高いものは高い、高くなるものは高くなっていくところを
確認してから買う。単純だ。』の理論になるのである。

また、このゴム相場、先限を追うだけでなく、期近や期央限月の鞘出世を見て
おくこと、つまり、一代限月を見ておくことが重要。
私も戦略的に先限の買いポイントとなった上記26・27日に9月限を買ったが、
先限が+4〜5円程度の利乗りに対し、+15円〜20円もの利乗りとなり、本日、
悠々の利食いが出来ている。
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